将来に渡って足の健康を保つために、 お子さんに適切な靴を選んであげてください。

大阪大学大学院医学系研究科小児科学
OSAKA UNIVERSITY DEPT. OF PEDIATRICS

大薗 恵一
KEIICIH OZONO

子どもが成長して、ひとりで立ち、ヨチヨチ歩き出すのを見るのは何よりの喜びです。

そして、いよいよお外を歩くデビューです。かわいい靴を履いて。

まだまだ、ぎこちないですし、すぐに転んでしまいます。それでも、何度も練習しているうちに成長して、大人のように歩けるようになり、ときにはスキップなどをします。このように歩くというのは、こどもの成長のシンボルの一つですよね。

なぜ、歩けるようになるのでしょうか?姿勢から考えると、寝た状態から、おすわり、ハイハイ、歩行とどんどん身体を支える接地面積が小さくなります。すなわち、身体の重心を小さな範囲に収めるバランス能力の向上が見られます。それを達成するのが、神経、筋肉、骨の発達です。神経や筋肉の発達は分かりやすいと思いますが、骨の発達も重要です。

例えば、歩きはじめは、ほとんどの幼児がいわゆる扁平足です。土踏まずができる(足底のアーチが形成される)には、足底筋が鍛えられ、骨の立体的な構造がかっちりできることが必要で、裸足歩行やジャンプによって形成されてくると言われています。また、関節が緩すぎず、硬すぎず、適度な範囲(可動域)で動けるようになることも大切です。

この過程のなかで、靴の役割は大きいです。すなわち、足によくフィットして動きやすく、衝撃を適度に弱めて足を守る機能が大切です。こどもの足はどんどん大きくなるので、その時にあったサイズを選ぶのをためらうかもしれませんが、将来に渡って足の健康を保つために、お子さんに適切な靴を選んであげてください。