サステナビリティ

製品づくりは、残念ながら天然資源を消費することでもあります。データ分析グループStatistaによると、世界のシューズ産業は年間200〜250億足の靴を生産し、約7億トンの温室効果ガスを排出しています。これは世界の総炭素排出量の約1〜3%に相当します。

ECCOはもともと業界の中でも、サプライチェーン全体をコントロールしている数少ない企業のひとつです。高品質にして快適な、長く使える本物の製品を提供するための体制なのですが、この体制により、環境への影響を軽減することにも貢献できたのです。

ECCOは初期の頃から廃棄物を減らし、可能な限りリサイクルすることに注力してきました。4カ国にある4つのタナリー(革なめし工場)はすべて、独立機関レザーワーキンググループ(LWG)の250にわたる監査項目をクリアし、最高レベルのゴールドレートを獲得しています。また、エネルギー消費量を削減するための機械やプロセスへの投資を続けており、クリーンエネルギーを大量に生産するために、多くの工場に太陽光発電パネルを設置しています。

サステナビリティへの取り組み

アップサイクルレザー

不要になったり余った素材を、単にリサイクル(Recycle=再利用)するのでなく、デザインやアイデアなどの付加価値をプラスして、よりよいものにアップサイクル(Upcycle)するという発想。ECCOのレザーラボで開発されたユニークで上質なレザーのサンプルやストックを、使いやすいトートバッグにアップサイクルする『Tannery Series 001』は、すでに人気のアイテムとなっています。

DriTan™

ECCOは水を使わないなめし技術『DriTan™』で、レザー業界にひとつの革命を起こしました。従来は大量の水が必要だったなめし工程で、プレミアムレザーとしての質の高さはそのまま、年間約2,500万リットルもの節水を実現。これは、WHOの統計によると、約9,000人の年間必要消費量に匹敵します。同時に、化学薬品や廃棄物の大幅削減にも成功しました。

リサイクルラバー

通常は生産過程で廃棄されるゴム廃棄物を10%使用した、リサイクルラバーソール。もちろん普通のラバーソールと全く遜色のないしなやかさ、グリップ力を発揮します。