ヨーロッパと北アメリカの雪に覆われた荒削りの山々から、デンマークのユトランドにある ECCO 本部周辺のフラットでシンプル、美しい田園風景まで、PerHampus Stålhandske の作品はしばしば風景に彩られています。
スウェーデン北部で育った彼にとって、自然は常に生活に欠かせないものでした。スノーボードを楽しむ友人たちのフリップやスピンをビデオで撮影したことがきっかけで映画制作に関わるようになってからは、自然は彼によってより一層重要な意味を帯びるものとなっています。「映画制作というのは、様々なアートを混ぜ合わせて 1 つの凝縮した塊を作る作業なんですが、これがたまらなく好きなんです。写真、脚本、音楽、ファッション、そのどれもが物語を語る上で重要です。ストーリーは、その受け止め方、作り上げる過程で行う制作上の決定によって全く違って見えることがあります。そのことにワクワクさせられます。」手つかずのパウダースノーと完璧な滑りを求めてアスリートたちと共に世界中を旅しながら、何年にもわたってスノーボード映画を監督してきた PerHampus はこう語ります。
もはやスノーボード業界で働いてはいませんが、山での経験は、彼の中に自然との深く永続的な繋がりを残しました。今回、彼が ECCO と協力して作成した新ブランドの映画「Perpetual Natural Motion」の中にそれが色濃く表れています。
「スノーボードの映画を制作するときは、荒野に出て、その環境を捉える方法を探すんです。僕の作品ではすべて、スノーボード映画を含め、風景がキャンバスなんだと思うんです。」と、世界各地の iTunes チャートでトップに輝いたスノーボード映画の監督で、過去において「世界にとって美しいビジョン」を持つことを口にしてきたもある PerHampus は語ります。「僕はいつだって、フィルムに収めることがたくさんある場所を探そうと真剣に努力しています。でも、実際に何が手に入るのかは到着してみないとわかりません。それが面白いんです。」
自然は「Perpetual Natural Motion」のコアでもある。
これは、革新性と伝統・確かな技術とを融合させる ECCO を紹介する新たな手法を彼がどのように見出したかを語る言葉でもあります。デンマークの広告制作会社 &Co から依頼があってすぐ、PerHampus は脚本に心を奪われたと語りました。「それは多面的で、独創的で、その上、とても映画的なリアルストーリーになっています。」フィルム制作の調査のため、彼はデンマークにある ECCO の開発拠点、オランダの皮なめし工場、ポルトガルの工場を訪れました。でも、車に乗ってユトランドの周辺を走り回ることも彼にはそれらと同様に重要なことでした。
「田園風景を見ながら農業地帯を走っていたんです。そして ECCO とは何なのだろう、彼らにシューメーカーとしてのインスピレーションを与えているものは何だろう、と考えました。」と、ストックホルムに住む PerHampus は語っています。「ECCO が行っていること、行っている方法、さらに彼らについて人間として、ブランドとして知りたいと思ったんです。彼らに刺激を与えているものは何かと考えたとき、わかりました。それは疑いなく自然です。」